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横隔膜とは!?

  • 新谷 和也
  • 2017年6月12日
  • 読了時間: 4分

ご無沙汰しております。久々のHAのブログ更新です。前々回の記事でニュートラルな呼吸についてありましたが、今回は呼吸と大きく関係する横隔膜という筋肉について着目してまとめてみたいと思います!

横隔膜と聞いてなにを思い浮かべるでしょうか?

そうです、ハラミです。マニアックな方はサガリと答えられるかもしれません。

膜なのに肉とは、これいかに...

さて、焼き肉のことは置いておいて、横隔膜のことをウィキペディア先生に聞いてみると呼吸運動に関する筋肉の1つ、胸腔と腹腔の境界にある筋板とあります。胸腔は肋骨に覆われる肺などが位置する空間で腹腔は腸などのいわゆる内臓が収まっている空間で、横隔膜はそれらを分ける、あるいは繋げる役割をしているようです。ネッター先生の図を見ると少しイメージが付くかもしれません。

                                ※ ネッター解剖学

右の図は身体を輪切りにして下(臍側)から上(頭側)に見た図です。身体を横に横断し隔てる膜のような形をしていることから横隔膜と名付けられたのでしょう。

身体を横断するということは実にいろいろな組織と繋がっていることが考えられます。“身体の全ての部位は直接、間接的に横隔膜に連結している” とも言われているようです。

横隔膜の起始は大きく分けて胸骨部、肋骨部、腰椎部に分けられ、腱中心に停止します。関係する部位を上げると、胸骨の剣状突起、肋骨弓下縁(第7~12肋軟骨内面)、第1~3腰椎体、第2~3椎間板、前縦靭帯、正中・内側・外側弓状靭帯(それぞれ腹部大動脈、大腰筋、腰方形筋と関係あり)などが挙げられます。多い(笑)

他にも開口部として大静脈孔(横隔神経と腹部大静脈)、食道裂孔(迷走神経と食道)、大動脈裂孔(腹部大動脈)があり、身体の上下を繋げています。

さて、いろいろ解剖学的な話をしてきましたが、何が言いたいかといいますと、横隔膜の機能が落ちてしまうとその解剖学的なたくさんの繋がりがあるためいろいろな問題を引き起こす可能性があるということです。逆に言えば横隔膜の機能が高まるといろいろな問題が解消されていく可能性があるとも言えます。

じゃあ、横隔膜の機能が落ちている状態でどうやったら分かるの??という疑問が出てきます。

そこで自分の横隔膜の機能が落ちているかを簡単に知る方法としてがあります。

   それは...

        『深呼吸をしても深く呼吸できない』

        『みぞおち下または肋骨の内側を押すと痛い』

                                    です!

うん。なんか息が吸いにくいし、押すと痛いと思われた方、横隔膜の機能が落ちている可能性があります!!

じゃあ良くするにはどうすればよいでしょうか?いろいろな方法がありますが、自分で試しやすい方法の一つとして横隔膜のエクササイズがあります。

通常息を吸うときは肺が広がるため肋骨が横へ上へと拡がり、横隔膜は下へ下がります。逆に息を吐くときは肺から空気を出すために横隔膜は上に上がり、肋骨を内へ下へと小さくなります。手を大きく広げて息を吐くのは難しく、逆に身体を丸めて息を吐くのはやりにくくなります。

 しかし、身体を丸めて息を吸おうとすると肋骨は拡がりにくいため、横隔膜が下に下がるしかなく無理やり息を吸うと横隔膜がしっかりと動く必要があります。

これを応用すると、両手で胸を抱きかかえ身体を丸めながら肋骨があまり拡がらないように意識しながら深呼吸することで横隔膜がより働きやすくなります。

 深呼吸の深さとみぞおちの下を押したときの痛さを確認しておき、この横隔膜のエクササイズを3回行いましょう。その後、もう一度深呼吸したときに深く呼吸ができ、みぞおちの下を押したときの痛さが軽減していれば横隔膜が働きやすい良い状態になっています。

横隔膜が良い状態であれば、横隔膜が硬くなったせいで引き起こされていた問題が解決していく可能性がありますね。

ちなみに横隔膜が硬くなったら実際どんな問題が出てくるの?それについてはまた次の機会に、、、はい、まとまりませんでしたm(_ _)m

思った以上に長くなってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。


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